2026/06/03 16:56
こんにちは。BAKUNの咲です☺️
ありがたいことに、お客様から「どんな革を使っているんですか?」
というご質問をいただくことが増えてきました。
そこで今日は、BAKUNの作品づくりにおいて“主役”とも言える、
現在メインで使用している革について少しお話しさせてください✨

現在、BAKUNでメインに使用しているのは、イタリアンレザーの 「アマゾニア」 という革です。
(※Mr. Stitch Seriesのみ、同じくイタリアンの「マルゴー」を使用しています)
このアマゾニア、とにかく一言では語れないほど魅力が詰まった革なのですが、私が好きになった理由を4つに絞ってお伝えしますね❣️
【①つい鼻を近づけてしまう「甘い香り」】
まず、個人的にものすごく好きなのが「香り」です。
植物由来のタンニンでじっくりなめされた革特有の、甘くて芳醇な香りがします。
作業中、手元からフワッと漂ってくるだけで幸せな気持ちになりますし、今でも新しい革を手に取るたびに、ついクンクンと匂いを嗅ぎたくなってしまいます(笑)。
革好きの方なら、きっとこの気持ちを分かっていただけるはず……🥹
【② 触るだけで表情が変わる「プルアップ」】
アマゾニアは、内部にたっぷりとオイルを含んだ「プルアップレザー」と呼ばれる種類の革です。
革を曲げたり、裏から押し上げたりすると、その部分のオイルが移動して、じわっと色が明るく変化します。触るたびに生き物のように表情を変える姿は凄く魅力的です。
しっかりとオイルが含まれているため、軽い擦りキズなら指で優しく揉んで馴染ませるだけで、驚くほど目立たなくなります。使い込むほどに艶が上がり、小さなキズさえも「自分だけの味わい」に育っていきます⭐️
【③100社以上の歴史が紡ぐ、本物のイタリアンレザー】
この革を仕立てているのが、イタリア・トスカーナ州の老舗タンナー「ラ・ペルラ・アッズーラ社」です。
1967年の創業以来、伝統的な植物タンニンなめしを守り続け、世界中の革愛好家から高い評価を受けている名門。革好きの方なら、一度は耳にしたことがあるかもしれません🇮🇹

BAKUNの定番カラーは、
・ブラック
・チョコ
・ブラウン
・ワイン
の4色です。
どの色も使い込むほどに深みが増し、それぞれ違った経年変化を楽しむことができます♪
そしてもう1つ、私がこの革を愛してやまない最大の理由は、
完璧に整いすぎていない、「生きていた証」がそのまま残っているところにあります!!!
アマゾニアは革本来の素朴な表情を活かすため、均一に見せるような強い表面加工をあえて施していません。
そのため、一枚ごとにまったく異なる表情を持っています。
・独特の凹凸がある「シボ」
・首や肩まわりのシワ模様である「トラ」
・天然皮革ならではの細かなキズや、豊かな「色ムラ」
(↑どちらもブラウンなのですが、こんなにも色の違いがあります😳)
・表面にじんわり浮き出るロウ成分の「ブルーム」

これらは決して「欠陥」ではなく、その革だけが持つ個性です☺️
また、製品によっては、タンナーが革の面積を管理するために裏面などにスタンプする「デシ刻印(数字や記号)」が、作品のパーツに入り込むことがあります。
デシとは革の面積を表す単位で、タンナーが管理のためにスタンプしている数字や記号のことなのですが……実はアッズーラ社の場合、よーく見ると数字と一緒に「貝殻(シェル)」のマークが刻印されているんです!
これがまた、たまらなく可愛いんです❣️
BAKUNでは、このデシ刻印も大切な「革の個性」として、あえて避けずにそのまま使用しています。
もし、お手元に届いた作品に刻印が入っていたら、「レアな一点物が当たった!」とニヤリとしていただけたら嬉しいです(笑)☺️
同じ型紙、同じ作り手(私ですが!)で作っていても、切り出す部位のシボの入り方や表情によって、完成した作品の雰囲気は少しずつ変わります。
(しかしながら現在は一人で制作を行なっているため、「シボが多めの個体がいい」「刻印を入れてほしい」といったご要望にお応えすることはできかねます🙇♀️)
お届けするものは、掲載写真と同じ表情ではないかもしれませんが、それこそが世界にひとつだけのものだと思っていただけたら嬉しいです。
革は新品の状態が完成形ではありません。
シボも、トラも、ブルームも、デシ刻印も。
すべての個性を楽しんで育てていただけたら、作り手としてこれ以上嬉しいことはありません☺️

最後までお読みいただき、ありがとうございました☺️
